着物・袴の選び方
卒業式袴にタブーはある?適切な着こなしとマナーをチェック

卒業式は、学生生活の最後を締めくくる大切な式典です。
良い思い出として残すためにも、卒業式という場にふさわしい着こなしや振る舞いを身につけておきたいところですよね。
そこで本記事では、卒業式袴の着こなしにおけるタブーや、フォーマルな場に適した卒業式袴と着物を選ぶポイントを解説します。
「卒業式で失敗しないように、あらかじめ適切な着こなしとマナーを押さえておきたい」とお考えの方は、ぜひご覧ください。
目次
卒業式袴の着こなしにおけるタブー

卒業式袴のタブーとされる着用方法は、主に5つが挙げられます。
以下で詳しく解説します。
着物の着方を間違える
卒業式袴と合わせる着物は、必ず相手から見て右側の着物が上になるよう、“右前”とよばれる方法で着付けましょう。
誤って左側の着物を上にして着用した場合は、亡くなった方の装いとみなされてしまいます。
自分で着物を着るときは、左側を前に出すようにして着付けるため、どちらが正しいかわからなくなる可能性があります。
鏡で正面からの見え方を都度チェックしながら着ると、確実に着付けられます。
着物のプロに依頼するのであれば、正しい方法で着付けてもらえます。
心配な方は、卒業式袴や着物のレンタル店、あるいは美容室などで着付けを予約するのがおすすめです。
足首と足袋の境目が見える
卒業式袴に合わせて草履を履くのであれば、足首と足袋の境目が見えないよう、丈の長さを調整する必要があります。
短い丈の卒業式袴を選んだとしても間違った着方ではありませんが、不格好な印象を与えかねないため、避けることを推奨します。
卒業式袴の丈を決める際は、くるぶしが少し隠れるくらいの長さを目安にするとよいでしょう。
生花の髪飾りをつける
生花の花粉は、万が一卒業式袴や着物に付着した場合、なかなか落とすことができません。
そのため、卒業式袴や着物をレンタルするのであれば、避けるのが基本です。
「卒業式袴や着物をレンタルする予定だけど、どうしても生花の髪飾りを使いたい」という方は、必ずレンタル店に相談しましょう。
自分で持っている卒業式袴や着物であっても、クリーニングの手間を考慮すると、生花の髪飾りは避けたほうがよいといえます。
生花の代わりに、造花やブリザーブドフラワーを使った髪飾りにするのも一案です。
【関連記事】卒業式袴にぴったりな髪飾りの選び方を紹介
着物がカジュアルすぎる
ひと口に着物といっても、格の違いによって種類はさまざまです。
卒業式というフォーマルな場では、カジュアルに見られる格の低い着物はタブーとされています。
たとえば木綿着物や紬着物は、着物のなかでも普段着という位置付けにあるため、卒業式にはふさわしくありません。
詳細は後述しますが、卒業式で着用する着物は、格にも気を配りつつ選ぶ必要があります。
不相応な髪型やメイクをする
卒業式という場では、当然のことながら、TPOをわきまえた髪型やメイクを意識しなくてはなりません。
大胆な巻き髪やヘアカラー、派手すぎるメイクは避けましょう。
卒業式袴や着物に似合う髪型としては、シニヨンやお団子ヘアなどが挙げられます。
メイクは、濃いアイシャドウや鮮やかなカラーのリップなどは控え、上品な印象を与えられるようナチュラルに仕上げておくのが無難です。
【関連記事】袴の髪型はどこでセットする?先輩たちのヘアアレンジ特集も

ふさわしい卒業式袴と着物を選ぶときのポイント
式典に適した卒業式袴と着物を選ぶには、あらかじめ着物の知識や選び方のコツを知っておく必要があります。
ここでは3つのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ポイント①卒業式袴と合わせる着物の種類
卒業式袴には、振袖を合わせるのが一般的です。
未婚の女性にとって、振袖はもっとも格の高い第一礼装にあたる着物であり、卒業式にもふさわしいと考えられています。
振袖は、袖丈の長さによって以下の4種類に分類されます。
振袖の種類
- 引き振袖
- 大振袖
- 中振袖
- 小振袖(二尺袖)
このうち、卒業式でよく着用されるのは小振袖です。
短い袖丈によって軽やかに見えるため、卒業式袴との相性も良く、活発な印象を与えられます。
卒業式で振袖の着用を予定している方のなかには、「成人式で購入したものを使いたい」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
成人式用の振袖は、袖丈が長い大振袖や中振袖であるケースが多いですが、これらを卒業式で着用することも問題ありません。
袖丈の長さは着物の格に関係しないため、自由に選べます。
ポイント②卒業式袴と振袖の組み合わせ方
フォーマルな場にふさわしいコーディネートを目指すには、卒業式袴と振袖の組み合わせがちぐはぐにならないよう、気を配る必要があります。
組み合わせを決める際は、まず卒業式袴か振袖のどちらかを選びましょう。
選んだものをベースとして、デザインや色味に注目しつつ考えていくのがコツです。
たとえば、桜や椿などの和風の刺繍があしらわれた卒業式袴を選んだ場合は、古典柄の振袖が似合います。
フリルやラメを使ったモダンデザインの振袖を着たいのであれば、リボンやレースがついた卒業式袴を合わせても素敵です。
色味は、卒業式袴と振袖が、同系色もしくは反対色のいずれかになるよう選ぶのが基本です。
同系色ならまとまりのある上品な印象に、反対色ならメリハリのついた個性的な印象に仕上がります。
ご自身がなりたいイメージに合わせ、組み合わせをアレンジしてみてはいかがでしょうか。
ポイント③卒業式袴の丈の長さ
すでにお伝えしたように、草履の場合は、足首と足袋の境目が見える丈の長さの卒業式袴は推奨できません。
一方で、ブーツであれば、草履より短めの丈にしても不格好になりにくいといえます。
このように履物によって適した丈の長さは変わるため、卒業式当日の履物を選んでから卒業式袴を決めるのがベストです。
また、卒業式袴の丈の長さは、長すぎても野暮ったい印象を与える可能性があります。
歩くときに裾を踏んで転んでしまうリスクもあるため、適切な長さのものを選ぶようにしましょう。
【関連記事】袴に合わせる着物に決まりはある?

卒業式袴を着ているときの立ち居振る舞いのマナー
晴れ舞台で卒業式袴を着るのであれば、着崩れしないような美しい所作も身につけておきたいところです。
ここでは、上品に見せるために気をつけたいマナーを、状況ごとに分けて紹介します。
起立時
卒業式袴を着て立つときは、背筋を伸ばして姿勢よくしていると、凛とした品のある印象を与えられます。
その際、手に何も持っていないのであれば、ただだらりと垂らすのではなく、体の前で軽く重ね合わせると上品です。
卒業証書や小物などを持つ場合は、胸の前で軽く握るようにすると、より卒業式袴が似合う立ち姿をキープできます。
また、立ったまま全身写真を撮影するときは、履物によって立ち方を工夫しましょう。
草履であれば、左右のつま先をつけ、内股になるよう立つと美しく見えます。
ブーツでは、左右のかかとをつけたあと、片足だけ軽く後ろに引いて立つと綺麗です。
歩行時
卒業式袴を着て歩く際は、良い姿勢を保ちつつ、やや内股かつ歩幅を小さくすることが大切です。
着物と比較すると卒業式袴のほうが足を動かしやすいですが、大股で歩くと着崩れの原因となってしまいます。
裾を踏んでつまずくおそれもあるため、足元に気をつけながら少しずつ歩くようにしましょう。
着席時
着席時は、卒業式袴が着崩れしやすいタイミングです。
卒業式は着席している時間も長いため、椅子には浅く座るようにして、できる限り着崩れを防ぎましょう。
椅子に座るときは、卒業式袴の背中側を軽く持ち上げながら腰を下ろします。
こうすることで、自分の体重によって背中側の布が引っ張られるのを防ぎ、着崩れのリスクを減らせます。
着席時で特に気をつけたいのが、背もたれのある椅子に座る場合です。
卒業式袴を着ているあいだは、背もたれに寄りかかるのは推奨できません。
背中から寄りかかると、背中にある帯の結び目が押し潰されて崩れ、その結び目に固定していた卒業式袴が落ちてしまうおそれがあります。
卒業式が終わるまで着崩れを防ぐためにも、細かい点まで意識して着席することが肝心です。
【関連記事】袴で座るときはどうすればよい?着崩れを防ぐ方法を紹介
階段の昇降時
階段の昇降時は、卒業式袴の裾を踏まないように注意しましょう。
裾を踏むと、布が引っ張られて着崩れの原因となるだけでなく、転倒につながるおそれもあります。
階段を上るときは、卒業式袴の両脇にあるスリットから手を入れ、前の部分の裾を持ち上げます。
下りる際は、同じく両脇にあるスリットから、後ろの部分の裾を持ち上げる方法が安全です。
「スリットに手を入れると、着崩れさせてしまいそうで心配」という方は、外側から卒業式袴を持ち上げる方法でも問題ありません。
いずれの場合でも、卒業式袴の裾を高く持ち上げすぎるとはしたなく見えてしまうため、くるぶしが見える程度にとどめておくのが望ましいといえます。

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卒業式袴のタブーを押さえて適切な振る舞いを身につけよう
今回は、卒業式袴を着るときのタブーやフォーマルな場にふさわしい着こなしのポイント、マナーについて解説しました。
卒業式袴には、着付けの方法や合わせる着物などについて、さまざまな制約があります。
せっかくの晴れ舞台で恥ずかしい思いをしないためにも、卒業式袴に関するタブーやマナーは事前に学んでおいたほうがよいでしょう。
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この記事の監修者

中田和代
kazuyo Tanaka