卒業式当日

大学の卒業式の服装とは?女性におすすめのコーデとマナーを解説

大学の卒業式は学生生活の集大成で、誰にとっても特別な日です。ふさわしい服装を選べると、卒業式がより一層思い出に残るすてきなイベントになります。

しかし、スーツやワンピース、袴や振袖などさまざまな選択肢があり、どの装いを選ぶか悩むこともあるでしょう。

この記事では、大学の卒業式で着る服装の種類や、おすすめのコーディネート、選び方と着こなしのコツを解説します。卒業式に向けて準備を進めている女性の皆さん、ぜひ参考にしてください。

大学の卒業式で着る服装6選

卒業式には、ふさわしい服装がいくつかあります。ここでは、代表的な服装として選ばれる6つのスタイルを紹介します。

  • スーツ
  • ワンピースやドレス
  • 振袖
  • 自作の衣装
  • 制服

それぞれ見ていきましょう。

スーツ

卒業式の定番スタイルの1つです。とくに女性の場合、パンツスーツやスカートスーツのどちらを選んでも問題ありません。

色味は、黒や紺、グレーなど落ち着いたトーンが一般的ですが、春らしいパステルカラーやベージュなども人気です。

ダークカラーを選択した場合、就職後も着用できるため、使い勝手がよいでしょう。

デザインはシンプルで上品なものが好まれ、リボン付きのブラウスやアクセントカラーのインナーを合わせることで、個性を出すことも可能です。

ワンピースやドレス

エレガントな雰囲気を演出できる女性らしい装いです。色味は、アイボリーやパステルカラー、ネイビーやブラックなどが人気です。

デザインには、膝丈からロング丈などさまざまで、レースやシフォン素材を使用したものも多く見られます。

また、袖のデザインも多様で、長袖や半袖、ノースリーブと幅広いラインナップが用意されています。シンプルなAラインやフィット&フレアなど、体型に合ったシルエットを選ぶとよいでしょう。

日本の伝統を感じさせるため、人気があります。色味は、深い緑・紫・赤・紺などが多く、華やかな柄が特徴です。

デザインは、着物部分に刺繍や金糸を使った豪華なものや、シンプルで落ち着いたものまでさまざまです。

丈は足首までの長さが一般的で、動きやすさと華やかさを兼ね備えています。最近では、レースやモダンな柄のデザインも増えています。

【関連記事】卒業式袴にタブーはある?適切な着こなしとマナーをチェック

振袖

卒業式で選ばれる装いの中でも、もっとも華やかで目立ちます。色味は、赤・ピンク・白・黒・青などカラフルです。

金箔や銀箔を使った豪華なデザインが多いため、より一層華やかさを演出することが可能です。

柄は、花柄や鶴、扇子など伝統的な日本のモチーフが多く使われています。袖丈が長いのが特徴で、優雅な印象を与えます。

成人式で使用した振袖を再利用する方が多く、袴と組み合わて着用するのもおすすめです。

自作の衣装

芸術系や服飾系の学校で見られる、個性的な選択肢です。色味やデザインに制限がなく、多くの衣装は自由な発想で作られています。

たとえば、オリジナルプリントの生地を使ったドレスや、伝統的な和装に現代的なアレンジを加えたものなど、さまざまなスタイルが存在します。

自分のクリエイティブなセンスを最大限に発揮できるのが特徴です。卒業時の自分のデザイン技術の集大成として着用されることが多く、卒業式はファッションショーのような独特な空間になります。

制服

防衛大学校など、一部の大学では卒業式で制服を着用することが規定となっています。

色味は大学ごとに異なりますが、一般的にはネイビーや黒、グレーなどの落ち着いたカラーが多いです。

デザインは、ブレザーやスカート、ネクタイやリボンなど、制服のスタイルに従います。制服を着ることで、統一感とフォーマルさを保てるでしょう。

大学の卒業式の服装別、選び方と着こなしのコツ

せっかく大学の卒業式の服装を選んでも、着こなしに失敗していたら、華やかさも半減してしまいます。ここでは、選び方と着こなしのコツを解説します。

  • スーツ
  • ワンピースやドレス
  • 振袖

それぞれ見ていきましょう。

スーツ

スーツの選び方で重要なポイントは、体型にフィットするサイズ感です。ジャケットの肩幅やウエストのラインが自分に合っているか確認しましょう。

また、パンツの丈はヒールを履いたときにちょうどよい長さになるように調整することが大切です。

ブラウスの選び方も、スーツの着こなしにおいて欠かせません。たとえば、シンプルなデザインのブラウスは、全体のバランスを取りやすいです。

素材にシルクやサテンなどの光沢感のあるものを選ぶと、上品さが増します。

また、ブラウスのデザインは、襟付きのシャツタイプやリボン付きなどさまざまで、リボン付きを選ぶと華やかさをプラスさせられます。

さらに、ブラウスのインナーに、レース素材のキャミソールを合わせることで、よりフェミニンな印象を与えることが可能です。

なお、スーツスタイルにはパールのネックレスなど、控えめなアクセサリーがおすすめです。

ワンピースやドレス

ワンピースやドレスは、丈とシルエットがポイントです。

膝丈やミディアム丈がフォーマルな場に適しており、種類が多いため、どのような体型の方にもバランスよく似合うものが見つかります。

また、シンプルなカーディガンやショールを羽織ると、フォーマル感と防寒対策の両方を兼ねられます。

カーディガンは、無地で淡い色合いのものや、パールボタンが付いたものがよいでしょう。ショールは、シフォンやオーガンジー素材などの軽やかで光沢のあるものがおすすめです。

さらに、ラインストーンなどワンポイントであしらわれた薄手のストッキングと合わせると、足元まで華やかになります。

袴選びは、自分の体型や身長に合わせたサイズ感がポイントです。丈はくるぶしが少し見えるくらいが理想で、動きやすさも考慮しましょう。

最近では洋装と和装を融合させたようなデザインも増えているため、個性的な選択も可能です。

ただし、好きな色を選んでよいわけではなく、着物部分の柄と袴の色を調和させることが大切です。

また、草履やブーツを選ぶ際には、全体のバランスを考慮して決めるとよいでしょう。髪型も和装に合ったスタイリングにし、統一感のあるスタイルを心がけてください。

振袖

振袖は、色と柄のバランスが重要です。たとえば、振袖が派手な色や大きな柄の場合、帯や小物はシンプルで落ち着いたデザインを選ぶと、全体の調和が取れます。

一方、振袖がシンプルなデザインの場合は、帯や小物で華やかさをプラスすることがポイントです。

帯は、振袖の色と補完関係にある色を選ぶとよいでしょう。たとえば、振袖がピンク系であれば、ゴールドやシルバーの帯を合わせると上品な印象になります。

帯の結び方にも注意が必要で、華やかな「文庫結び」や「立て矢結び」などが卒業式にふさわしいです。

また、小物には、帯締めや帯揚げ、草履やバッグなどがあります。

たとえば、帯がゴールドであれば、帯締めと帯揚げには同系色のものや、振袖のアクセントカラーを採り入れることをおすすめします。

草履やバッグも、全体のカラーバランスに合わせて選ぶと統一感を出せるでしょう。

大学の卒業式で女性におすすめのコーデ4選

大学の卒業式に、どのようなコーデで臨むか迷われる方も多いでしょう。ここでは、女性におすすめのコーデを4つ紹介します。

  • ダークカラーのスーツでシンプルに
  • 淡いカラーのワンピースで上品に
  • 春らしいカラーの振袖で華やかに
  • 袴を合わせて知的な印象に

ぜひ、自分のコーデの参考にしてください。

ダークカラーのスーツでシンプルに

ダークカラーのスーツは、卒業式にふさわしいシンプルかつフォーマルな装いです。ブラックやネイビー、グレーなどの落ち着いた色合いがおすすめです。

シンプルなデザインのスーツに、白や淡色のブラウスを合わせることで、清潔感と品のあるコーデが完成します。

スカートスーツでもパンツスーツでも選べるため、普段から慣れているほうを選んでもよいでしょう。

このような方におすすめ

  • 社会人としての第一歩を象徴する装いを選びたい
  • 卒業後も使用できる実用的な服を探している
  • シンプルで落ち着いたデザインが好き

 

淡いカラーのワンピースで上品に

淡いカラーのワンピースは、上品でエレガントな雰囲気を演出できます。アイボリーやピンク、パステルブルーなどの柔らかな色合いが好まれます。

デザインはシンプルでクラシカルなものがよいでしょう。素材にはレースやシフォンを選ぶと、より一層上品さが引き立ちます。

アクセサリーは控えめにし、全体のバランスを取ることがポイントです。

このような方におすすめ

  • フェミニンで優しい印象を与えたい
  • シンプルなデザインでありながら、エレガントさを求める
  • 春らしい色合いで季節感を採り入れたい

 

春らしいカラーの振袖で華やかに

春らしいカラーの振袖は、卒業式を華やかに彩ってくれます。ピンクやライトグリーン、淡いブルーなど、春を感じさせる明るい色合いが人気です。

柄には、日本らしい伝統的なモチーフを選ぶとよいでしょう。袖丈が長く、優雅な印象を与える振袖は、特別な日の装いにぴったりです。

このような方におすすめ

  • 華やかで目立つ装いを楽しみたい
  • 日本の伝統を感じさせる服装に興味がある
  • 成人式で振袖を着て楽しかった経験がある

 

袴を合わせて知的な印象に

袴は、知的で凛とした印象を与える装いです。色味は、深い緑や紫、紺などが定番ですが、最近ではレースやモダンな柄のデザインも増えています。

着物部分に華やかな柄を選ぶと全体が引き締まり、フォーマルな場にふさわしい装いになります。袴は動きやすく、式典の場でも快適に過ごせるのが魅力です。

このような方におすすめ

  • 知的で落ち着いた印象を与えたい方
  • 伝統的な和装を好む方
  • 動きやすさと華やかさを両立させたい方

 

大学の卒業式でおすすめの髪型

大学の卒業式のおすすめの髪型として、アップスタイルがもっとも人気が高いです。

シニヨンや編み込みを採り入れたアップスタイルは、フォーマルな場に溶け込み、袴や振袖にもよく合います。

また、ワンピースやドレススタイルには、ハーフアップも人気です。ハーフアップは顔周りをすっきり見せるだけでなく、女性らしさを引き立てます。

ショートヘアの方は、軽くカールを付けたり、ヘアアクセサリーを使って華やかさをプラスするのもおすすめです。

髪飾りには、パールや花飾りを選ぶと、卒業式にふさわしい上品な印象を与えられるでしょう。

大学の卒業式で気を付けるべき5つのポイント

卒業式を素晴らしい思い出にするためには、服装やマナーに気を付けることが重要です。ここでは、とくに注意すべき5つのポイントを紹介します。

  • シワのない清潔感のある服装を心がける
  • 普段着のようなカジュアルすぎる服装は避ける
  • アクセサリーや靴下など細部までこだわる
  • 予約など計画を立てる
  • 派手すぎるデザインやカラーは避ける

これらを押さえて、後悔のない卒業式にしましょう。

シワのない清潔感のある服装を心がける

服装の選び方だけでなく、保管状態にも注意を払うことが重要です。シワや汚れがあると、すてきな服装でも台無しになってしまいます。

卒業式前日にはアイロンをかけ、当日は洋服ブラシで整えるなど、清潔感を保つことが大切です。

たとえば、スーツやドレスの折り目をきれいに整え、シワ取りスプレーを使うとよいでしょう。

清潔感があるとモチベーションも上がり、自信を持って卒業式に臨めます。

普段着のようなカジュアルすぎる服装は避ける

卒業式はフォーマルな場なので、普段着のようなカジュアルな服装は避けましょう。Tシャツやジーンズ、スニーカーなどはもちろん、あまりにカジュアルなデザインも控えたほうが無難です。

カジュアルすぎる服装は、卒業式の厳かな雰囲気に合わないので注意してください。

アクセサリーや靴下など細部までこだわる

服装だけでなく、アクセサリーや靴下などの小物選びにもこだわりましょう。靴下やストッキングは、ワンポイントの華やかさがあるものをおすすめします。

とくに、厚手のタイツは重く見えがちなので、避けたほうが無難です。

アクセサリーも派手なものを身に着ければよいわけではなく、全体のバランスが重要です。パールのネックレスは、スーツにもワンピースにもよく似合い、人気があります。

靴もフォーマルなパンプスや革靴を選んで統一感を出しましょう。

予約など計画を立てる

卒業式当日はバタバタしがちなので、事前に計画を立てておくことが大切です。美容院や着付けは早めに予約し、当日のスケジュールを確認してください。

また、移動手段や集合場所、予約時間も事前に確認しておくと安心です。たとえば、美容院は卒業式の日取りが決まった段階で予約し、予約が埋まる前に押さえておくと安心です。

とくに着付けが必要な場合は、早朝からの予約が多く、自宅から近い美容院をチェックしておきましょう。

さらに、卒業式の服装のレンタルを検討される方は、自分の好みに合ったものを選ぶために、早めの計画が大切です。

派手すぎるデザインやカラーは避ける

卒業式はフォーマルな場なので、上品で落ち着いた装いを心がけることが大切です。とくに明るい蛍光色や過度な装飾が施された服装は、控えるよう注意してください。

派手なデザインやカラーの服装は、ほかの出席者から浮いてしまい、卒業式の厳かな雰囲気を壊してしまう可能性があります。

また、写真に残ることを考えると、落ち着いた色合いのほうが長く見ても飽きがこず、上品な印象を保てます。

後悔しないように、周囲との調和も考えて服装を選びましょう。

大学の卒業式の服装はレンタルもおすすめ!自分に合ったコーデを選びましょう

スーツやワンピース、袴、振袖といったさまざまな選択肢があり、それぞれに適したコーデがあります。

ぜひ、最新のトレンドやさまざまなデザインの中から自分が納得できる服装を選んでください。

なお、卒業式の服装選びで和装を選択する場合は、レンタルサービスが便利です。レンタルを利用することで、購入する場合と比べて費用を抑えられ、経済的にも安心です。

また、試着やプロのアドバイスを受けられるため、より自信を持って卒業式に臨めるでしょう。

卒業式は一生に1度の大切なイベントです。自分に合った服装を選び、最高の思い出を作るために、ぜひ、卒業式袴レンタル専門店のアンジュを検討してください。

※この記事は公開当時の情報を元に作成されています。 レンタルプラン・商品情報・金額などに関しては年度ごとに異なる可能性があり、 記事内には取り扱いのないサービスが含まれていることがございます。 ご予約の際は最新の情報をご確認ください※

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この記事の監修者

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中田和代

kazuyo Tanaka

《資格》

日本和装教育協会
専門科 高等師範科 修了
教授科 修了
講師資格 (師範)
花嫁科 修了
時代衣装科 修了
プロデュース科 修了

一般社団法人全日本着付け技能センター
着付け技能士1級