着物・袴の選び方

袴下帯とは何に使うもの?その役割やコーディネートの例

学生生活を締めくくる卒業式を素敵な思い出に彩るためには、細部までとことんこだわって袴のコーディネートを決めたいですよね。
そこで知っておいてほしいのが、“袴下帯(はかましたおび)”というアイテムの存在です。

本記事では、この袴下帯の役割や、袴下帯にフォーカスしてコーディネートの例を紹介します。
写真や動画で振り返ったときに「最高の卒業式だった」と思えるよう、ぜひ最後までご覧ください。

目次

袴姿に欠かせない袴下帯とは

袴下帯とは、女性が袴を着るときに使う帯のことを指します。
成人式のときに着る振袖の帯とは別物で、“袴帯”や“半幅帯”とよばれることもあります。

袴下帯の役割は、着物や袴を着付ける際の土台です。
着物がズレないように固定するとともに、その上に乗せる袴を美しい形状に着付けるための支えとなります。

また袴下帯は、袴姿全体の印象を左右する重要なアイテムです。
袴下帯の上には袴を被せるため、正面から見える部分としては1~2cm程度ですが、そのワンポイントが差し色の役割を果たすのです。
全体の印象を引き締めると同時に、選んだ色味によって着用者の個性や魅力を表現することができます。

【関連記事】袴下帯とは|主な役割と着こなしをワンランクアップする選び方

袴下帯はいつ結びつける?

袴下帯は、着付けのどの段階で結ぶのでしょうか?
袴姿の着付けの手順は以下の通りです。

袴姿の着付けの手順

  • 着物を着付ける
  • 袴下帯を結ぶ
  • 袴を着付ける

前項でも少し触れましたが、着物を着付けてから袴下帯を結び、その上から袴を着付けるというのが一連の流れです。
袴下帯によって、動いても着崩れないように着物がしっかりと固定されます。
また、袴下帯の結び目を支えに袴を着付けることで、美しい形状の袴姿を作り出せます。

袴下帯の結び方

一般的に袴下帯の結び方には、結び目がリボンのように広がる“文庫結び”が採用されます。
袴姿だけでなく、振袖や浴衣などでも使われる定番の結び方です。

ただし、袴姿の着付けにおいては、結び目があまり広がらないように作ります。
結び目にボリュームが出ると、後ろ姿がいびつになってしまうからです。
また、袴姿における袴下帯の役割はあくまで着付けの土台であるため、結び目が見えないように仕上げる必要があります。

こうした理由により、袴下帯は結び目に厚みをもたせないよう、コンパクトに結ぶのです。

【関連記事】卒業式袴にタブーはある?適切な着こなしとマナーをチェック

袴下帯を生かしたコーディネートの例

袴下帯について理解を深めたところで、袴下帯にフォーカスして袴姿のコーディネートを確認していきましょう。
特におすすめのカラーである、黄色と緑色、紫色の袴下帯をピックアップして紹介します。

目が惹きつけられる鮮やかな黄色の袴下帯

黄色の袴下帯は、明るい印象を与えてくれます。
写真のように暗めのスタイルにも、黄色の差し色があることで、元気な雰囲気が加わります。
また、今回紹介したコーディネートは緑色の着物に合わせたスタイルですが、ほかにもピンクや白色、グレーといったベースカラーとの相性が抜群です。
黄色の袴下帯が良いアクセントになって、周囲の目を惹きつけます。

春の訪れを感じさせるような明るい雰囲気で卒業式に臨みたい方は、黄色の袴下帯を選んでみてください。

和のテイストが感じられる緑色の袴下帯

「袴姿の和の美しさを押し出したい!」とお考えの方におすすめなのが、緑色の袴下帯です。
可愛らしいピンクが印象的なこちらの袴姿にも、緑色のワンポイントで和のテイストが加わるのがおわかりいただけるでしょう。

また緑色の袴下帯は、柄のある着物だけでなく、シンプルな着物とも合います。
和の落ち着いた印象が強まり、卒業式の厳かな雰囲気にマッチします。

普段は緑色を使わないコーディネートを楽しんでいる方も、この機会をきっかけに試してみてはいかがでしょうか?

上品で大人な雰囲気の出る紫色の袴下帯

紫色の袴下帯を選べば、袴姿が上品に仕上がります。
こちらのコーディネートでは、白色の着物にピンクの袴という可愛らしい組み合わせに、差し色として紫色の袴下帯が使われることで、大人な印象が加わります。
淡い色と紫色が好相性な組み合わせであることは、一目瞭然でしょう。

さらに紫色の袴下帯は、黒色や青色といった濃い色にも合います。
濃い色と合わせることで、より洗練された大人の雰囲気に仕上がります。

紫色の袴下帯は比較的どのような色のコーデとも合いますので、悩んだときにまず検討してほしい色の一つです。

袴下帯を選ぶ際のポイント

コーディネート例を確認してきたところで、どのような袴下帯を選ぼうか想像が膨らんできたのではないでしょうか?
以下では、袴下帯を選ぶ際のポイントを紹介します。

ポイント①色

袴下帯を選ぶ際、やはり一番重要なポイントは色です。
前項で確認してきたように、袴下帯の色によって袴姿全体の印象は大きく変化します。

色を選ぶ際はまず、袴下帯を目立たせたいか否かという観点から検討してみましょう。
袴下帯を目立たせたいのであれば、着物や袴で使ってない色、または使っていても面積の少ない色を選びます。
このケースでは着物と袴の境目がはっきりと分かれ、メリハリのある印象の袴姿に仕上がります。

反対に袴下帯を目立たせずに、落ち着いた印象に仕上げたいのであれば、着物や袴と同系色を選びたいところです。
袴下帯に目がいかなくなる分、目線を着物や袴に集中させられてデザインをアピールできます。

こうした観点からまずは使える色を絞りこみ、そのあとに着物や袴との相性から袴下帯の色を決めてみてください。

ポイント②柄

袴下帯の色が決まったら次に柄を決めましょう。
袴下帯には、無地だけでなく花柄や古典柄、幾何学柄などさまざまな種類があり、それぞれ与える印象も異なります。

無地の場合は、色の印象がダイレクトに伝わります。
「着物や袴との色合わせをメインに楽しみたい」とお考えの方におすすめです。

花柄や古典柄の袴下帯は、袴姿にレトロで可愛らしい印象を加えてくれます。
反対に現代的なモード系のファッションに仕上げたいのであれば、幾何学柄が最適です。

このように袴下帯の柄は、袴姿全体の方向性を加味しながら選びたいところです。

【関連記事】袴の柄がまわりに与える印象とは?柄がもつ意味や特徴を解説

ポイント③生地の織り方

袴下帯を、柄ではなく生地の織り方で選ぶのも一つの手です。
プリントされた柄では味わえない、特別な雰囲気が袴姿に加わります。

代表的な袴下帯の生地として挙げられるのは、京都西陣の“金襴”や福岡博多の“博多織”です。
金襴は、金糸や銀糸で織られており、きらびやかなデザインが魅力です。
博多織は、シンプルながらも伝統的な美しさがあふれるデザインで、和の雰囲気を押し出せます。
どちらも非常に上品で、特別な式典の場にふさわしいといえます。

ただし、こうした生地の袴下帯は、卒業式袴レンタル専門店での取り扱いが少ないのが難点です。
どうしても使用したい場合には、事前に問い合わせておくか、もしくは自身で購入しておくとよいでしょう。

卒業式袴レンタル専門店のアンジュでは、金襴の袴下帯を豊富なカラーバリエーションのもとご用意しております。
ネットでのレンタルにも対応しておりますので、「金襴の袴下帯で袴姿を彩りたい」と望まれる方は、ぜひご利用ください。

【関連記事】アンジュで袴レンタルした752人の本音!!【2021年度卒業式版】

浴衣の帯で袴下帯は代用できる?

本記事を読まれている方のなかには、「お気に入りの浴衣の帯を袴下帯の代わりに使いたい!」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

結論から言うと、浴衣の帯を袴下帯に代用することはできます。
ただし、袴姿の着付けで用いるうえでは、以下で紹介する3つのポイントをクリアしなければなりません。

帯の長さ

浴衣の帯で袴下帯を代用する際に、まずクリアしなければならないのが帯の長さです。

袴を着付ける際にふさわしい帯の長さは、3.6~3.8m程度といわれています。
それに対して、浴衣の帯の長さは3.8~4.0mが一般的なので、袴下帯の代わりに使うには適していないケースがあります。
長すぎる帯では、袴を美しく着付けることができません。

手持ちの浴衣の帯を使用したい場合には、まずは長さをご確認ください。

帯の厚み

浴衣の帯を袴下帯の代わりに使うには、なるべく薄手のものでなければなりません。

一般的に浴衣の帯は、2枚の布を重ねて縫い合わせることで作られています。
一方、袴下帯は1枚の布地でできているのが一般的です。
そのため、この2つの厚さは大きく異なる場合があります。

あまりに厚さのある浴衣の帯を使用すると、結び目にボリュームが出てしまいます。
そうすると、袴を乗せたときに腰の部分が大きく飛び出て、違和感のある仕上がりになってしまうのです。

ですから、袴下帯として代用できるのは、浴衣の帯のなかでも薄く作られたものに限ります。

帯の固さ

浴衣の帯を使用する場合には、帯の固さにも注意が必要です。

浴衣の帯は、厚さがある分、袴下帯よりも生地が固い傾向にあります。
帯が固いと、結ぶ際に力が入りづらく、しっかりと着物や袴を固定することができません。
そのまま着付けてしまうと、動いているうちに緩み、着崩れの原因になります。

そのため、着付けで使用できる浴衣の帯は、柔らかめのものでなければなりません。
ポリエステルや絹が素材の帯であれば、この点はクリアできるでしょう。

袴下帯は袴を着付けるための土台!アクセントにもなるのでこだわりの色を選ぼう

本記事では、袴下帯の役割やコーディネートの例を紹介しました。

袴下帯とは、袴姿を美しく着付けるための土台の役割をもつ帯です。
実際に目に見えるのは、着物と袴のあいだの1~2cm程度ですが、袴下帯の色が差し色になり、袴姿全体の印象に影響を与えます。

明るい印象にしたいのであれば黄色、和を押し出すのであれば緑色、上品に仕上げたいのであれば紫色を選ぶとよいでしょう。

なお「どのような色やデザインの袴下帯を選べばよいかわからない」とお悩みであれば、卒業式袴レンタル専門店のアンジュにお任せください。
着物や袴はもちろん、袴下帯も豊富に取り揃えており、そのなかからお客さまに似合うコーディネートをご提案いたします。

※この記事は公開当時の情報を元に作成されています。 レンタルプラン・商品情報・金額などに関しては年度ごとに異なる可能性があり、 記事内には取り扱いのないサービスが含まれていることがございます。 ご予約の際は最新の情報をご確認ください※

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この記事の監修者

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中田和代

kazuyo Tanaka

《資格》

日本和装教育協会
専門科 高等師範科 修了
教授科 修了
講師資格 (師範)
花嫁科 修了
時代衣装科 修了
プロデュース科 修了

一般社団法人全日本着付け技能センター
着付け技能士1級